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奈良県市民オンブズマン 2011.1 renewal

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大和郡山市会傍聴不許可問題 公開質問状提出

     大和郡山市会傍聴不許可問題 公開質問状提出

去る2月16日開催の大和郡山市議会運営委員会の傍聴不許可を不服
として抗議していた、大和郡山市「市政を正す会」代表の中村健氏に対
する市会側の回答は「当方には何らの非がなく、従って謝罪をする意思
は全くありません」というものだった。
この事態を受けて奈良県市民オンブズマンはこの問題は一個人の問題
ではなく県民ひいては国民一人一人にかかわる問題であるから、この
まま放置することは出来ないとの基本的な認識のもとに広く世に問う為
市会議長等に対して4月5日 公開質問状を出す事にした。
議会の考えや方針に反対する市民の声や権利を閉ざそうとするもので
民主的国家において決して許されるものではない。
奈良県市民オンブズマンは公開質問状を提出後、大和郡山記者クラブ
で会見し、マスコミに対しても強い決意を表明した。
      
          公開質問状
                              平成23年4月5日

大和郡山市
市 会 議 長  北門勝彦 殿
議会運営委員長  仲 元男 殿

                       奈良県市民オンブズマン
                         代表幹事 一村哲司
             公開質問状

前略、平素は大和郡山市政発展の為のご尽力に対し深く敬意を表
します。
さて、去る2月16日開催された議会運営委員会に大和郡山市「市政
を正す会」代表中村健氏が傍聴を拒否された事件は大変由々しき
問題であります。私共は、この度の事件は単に中村健氏個人の問題
に留まらず、県民ひいては国民一人一人の基本的人権に関る問題と
して追求しなければならないと考えています。
 更に言えば議会の傍聴は民主主義が発展するための重要な仕組み
の一つであり、今回その仕組みが害された訳で深刻な事態と受け止め
ています。
この様な行為は現在の情報化社会においては時代錯誤も甚だしく、恥
ずべき行為であり決して看過することは出来ないと思います。
つきましては下記質問についてご回答をいただきたく宜しく御願い申し
上げます。
             記
(1)2月21日付貴書によりますと傍聴を不許可とした理由を「審査案件の
利害関係を有する者」としています。互いに異なる主義・主張がある中で
民主的に調整を図るのが議会に課せられた基本的責務だと考えますが、
一体どの様な利害関係が存在するというのでしょうか。
(2)仮に議員定数と報酬削減等の直接請求に関連する事項が不許可の
理由であるとするならば今般の直接請求は中村健氏他2名が請求代表者
でありますが、他2名は傍聴を許可されております。
確かに条例では「委員長の許可を得た者が傍聴できる」とありますが、
その許可は合理的なものでなければなりません。
理由なくして、差別的な扱いは職権の濫用と言われても仕方ありません。
差別、職権濫用との指摘について如何なる正当性があると言われるのか
お聞かせ下さい。
(3)当日の事案は其の他を含め4件あります。利害関係を有さないと思わ
れる他の案件の傍聴も許されませんでした。他の案件までも不許可とした
のはどの様な理由によるものでしょうか。
(4)中村健氏不許可は開催前の委員会に諮って決めたとありますが、
議会運営委員会傍聴申込名簿には傍聴を拒否された筈の中村健氏の
名前があり決定に不透明感があります。
事前決定である事を証する文書の提出を求めます。
(5)中村健氏は謝罪等を求めています。私共も冒頭申し上げた理由により
彼を支援して参ります。事態がこれ以上深刻になる事は出来れば避け
たいと考えますが基本的人権に関る違法行為であるだけに最後まで闘い
を止める訳には参りません。
(6)季節柄お忙しい時、恐縮とは存じますが4月26日迄に誠意ある書面
による謝罪と回答を改めて強く求めます。
                                             以上
by naraken-ombuds | 2011-04-05 15:08 | 大和郡山市会傍聴不許可問題
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